
就職活動をされたことがある方なら一度は履歴書を書いたことがある人が多いのではないでしょうか。その時はなんとなく履歴書を書いたという方でも、今後転職活動等を考えているなら必要になってくるでしょう。
ということで、改めて履歴書とは何かというところと、書く際のポイントについて説明したいと思います。
Contents
履歴書とは
就職活動等の際に何となく書いていた履歴書についてそもそも何なのかを調べたりしたことはありますか?
履歴書とはその人の学業や職歴等を書いた状況を説明する書類です。書式というのは明確に決められている訳では無いですが、企業への入社の際等に使用されます。
引用:ウィキペディア
履歴書の目的
履歴書の内容は本人がどのような人なのかを表します。企業の人事担当者が履歴書の内容を見て、実際に本人に会って面接をしたい人材なのかどうかを決めるのに使うのが主な目的です。
履歴書の使われ方
主に面接の前の書類審査で使われることが多いです。人事担当者が履歴書の職歴や志望動機の内容等を見て一次面接に通すかどうかのふるいにかけます。また、面接の際に面接官が履歴書を見ながら入社希望者に対して質問をするのに使います。
履歴書に書く内容
履歴書には以下のような内容を書く必要があります。
- 氏名
- 生年月日
- 性別
- 住所
- 電話番号
- メールアドレス
- 学歴・職歴
- 免許・資格
- 志望動機
- 趣味
- 自己PR
- 配偶者の有無
- 扶養家族の人数
- 通勤時間
- 提出日
各項目について何を書くべきかというところと、書き方のポイントを解説していきたいと思います。
氏名
自分の名前を書きます。人事担当者が一番最初に見る箇所なので誤字は厳禁です。しっかり大きく見やすいように書きます。
- 苗字と名前の間は空白を空ける。
- ふり仮名についてはひらがなで「ふりがな」と書かれていたらひらがなで書き、カタカナで「フリガナ」と書かれていたらカタカナで書く。
生年月日
自分の生年月日を記入します。
- 元号表記の場合と西暦表記の履歴書があるが、それは書く履歴書に応じて変える。
- 「1」と「7」とかの紛らわしい数字も人事担当者や面接官に誤認識されないように丁寧に書く。
性別
特に注意点はありません。自分の性別の方に○を付けましょう。
住所
現在住んでいる住所を書きましょう。企業側が面接の前後や入社の際に重要な書類を送ったりするのに使用します。誤記等が無いように丁寧に記載してください。
- 都道府県から書いて、番地については「1-2-3」とかではなく、「1丁目2番3号」と正確に書く。
- 別の連絡先には緊急の連絡先(一人暮らしの場合は実家等)を記入する。
電話番号
自宅の電話番号or手持ちの携帯電話の番号を記入しましょう。企業の方と連絡する際は電話やメールでのやり取りが中心になりますので、普段連絡が取り易い方の番号で良いです。
- 「1」と「7」とかの紛らわしい数字も人事担当者や面接官に誤認識されないように丁寧に書く。
- 番号と番号の間の「-」があると見やすいので入れる。
メールアドレス
こちらも電話番号と同じように企業の方と連絡する際に多く使われます。企業側から書類はこのメールアドレス宛に送られてきます。
- 恥ずかしく無いアカウント名(数字の羅列とか自分の名前等)のメールアドレスにしましょう。
- フリーのアドレス(Gメール、Yahooメール)等でもOK。
- メールアドレスにフィルタリング設定等がされていて、企業側からのメールが届かない設定になってたりしないかは確認しておく。
学歴・職歴
学歴・職歴は人事担当者が最も重要視する大事な項目です。その人がどのような学校で学んできたか、どのような企業で働いてきたのかというのを見ます。また、面接の際に出身地域の話題等でネタになることもある箇所です。
- 「学歴・職歴」の1行目には人事担当者がどちらなのか分かり易いように「学歴」か「職歴」のどちらかを中央に記入。
- 小学校は省略し、中学校から書く。(社会人で転職の場合は中学校も省略可。)
- 入学・卒業はそれぞれ行を分ける。
- 学校名については略称等で省略したりはせずに書く。
- 学校に在籍中の場合は「○○大学在籍中」という記載にする。
- 職歴がある場合は、学歴の後に一行空けて「学歴・職歴」の列に「職歴」と記入する。
- 職歴は入社・退社のみ書く。
- 退社していない場合は「株式会社○○在籍中」という記載にする。
免許・資格
持っている免許や資格について記入してください。
- 取得年月順に書く。
- 名称については略称ではなく正式名称で書く。
- 企業での業務に直接関係無い資格については特に書かない。
志望動機
学歴・職歴と並んで志望動機も人事担当者が最も重要視する大事な項目です。入社して何がしたいのか?何のために入社するのか?という点を人事担当者はこの内容から読み取り、自社の社風にマッチしていて長く働いてくれる人材なのかを見極めます。
- 企業のどのような点に魅力を感じて入社しようと決意したのかを書く。
- 入社してどのようなことをしたいのかを可能な限り具体的に書く。
- ネガティブな内容や、後ろ向きなことは書かないようにする。
- 志望理由の本音が「給料が良いから」だったとしても書かずに、入って何がしたいのかとかという点に重きを置いて記載する。
趣味
面接の際に面接官が面接者をリラックスするための話題で使うことが多い項目です。また、この趣味の内容からどういう性格の人物なのかを読み取るのにも使います。
- 趣味が無い場合でも「特に無い」では無く何か記入する。
- 「競馬」「パチンコ」等はあまり印象が良くないので趣味だったとしても記入しない。
- 「読書」「旅行」等は割りと好まれやすい。
- ただの趣味だと思って適当に記入せず、その趣味からどのようなことを学んだのか等を面接に向けて準備しておく。
自己PR
こちらも志望動機等と並んで人事担当者が最も重要視する大事な項目です。志望動機は何故入社するのかでしたが、こちらは入社した場合に自分は何ができるのかという点をアピールする項目です。人事担当者は入社してくれた場合に自社にとってどの程度有益な人材なのかをこの項目で見極めます。
- 今までの学校・企業でどのようなことを学び、どのような実績をあげてきたかを書く。
- 学校や前職での実績が入社したらどのように生かせるのかというのを書く。
- どの位自分は入社したいのかという熱意を文章にこめる。
配偶者の有無
結婚しているかどうかです。特に注意点はありません。該当する方に○を付けましょう。
扶養家族の人数
何人扶養しているのかどうかを記入します。
- 同居しているかどうかは扶養に関係無く、あくまで法律上での扶養している人数を書く。
通勤時間
入社する場合の自宅からの通勤時間を記入します。
- 現在の住所から通う場合はおおよその通勤時間を書く。
- 入社にあたり転居が必要な場合は「採用された場合は転居予定」と書く。
提出日
書類を送付する日です。
郵送で送る場合はその日を記入、面接で直接持っていく場合は面接日を記入します。
履歴書記入で大事なこと
履歴書は企業側の人事担当者や面接官がその人が入社するのに適した人材かを見極めるのに使用します。なので、複数の企業を受ける場合は必ず企業毎に別々の内容の履歴書を用意しましょう。志望動機・自己PRのポイントについては各企業で異なるはずです。企業毎に書いた履歴書なのか、それとも他の企業にも使い回している履歴書なのかは人事担当者が見るとすぐに分かります。
また、志望動機や自己PR等は空白はあまり残さないようにしましょう。空白の量というのは入社の熱意を表します。空白が多いとどうしてもほんとうに入社したいのかどうか疑問に思われてします可能性があります。しっかり最後まで書いて熱意をアピールしましょう。